ねぇ、先生。愛って何ですか?





「ん、…ハァ…」




何回したかわからないくらいのキスが終わり、それでもまだ私は先生に抱き締められている。




先生の右手は私の腰に、左手は頭に、私の両手は先生の背中に顔は先生の肩にうずめている。




幸せだ、この時間。


幻でもいい、夢でもいい、


だから永遠に覚めないで





「綾女」


「………」


「お前勘違いしてる。」


「え?」





勘違い…?って、何を…?





わからなくて肩にうずめていた顔をあげ、まだ涙目のはずの瞳を先生のと重ねた。





「俺はお前以外に彼女なんていない」


「………!」


「全部お前の誤解だ。」





嘘だよ、だって…





「真田先生と会ってた、私に内緒で…しかも次の日また約束して…」


「あれは用事の帰りにたまたま会って駅まで一緒に歩いてただけで次の日の約束も社交辞令で行ってない」


「でも桃が女の人と歩いてたって可愛い系の人と後は…」


「姉だ。」


「……え?」


「姉。俺は姉が3人いるからその内の誰かだろ。信用できないなら写真見せる。青井に確かめてもらえ」





嘘…。なら本当に私の誤解で…



先生は浮気なんて、してなかったの?





「誤解されても仕方ない状況だったけど別れるのは予想外だった。話位聞け」


「先生…私……」




溢れる涙を先生が親指で優しく拭ってくれる





「つーか俺は別れたつもりは全然なかったから別れてないから。」


「………いぃの…?」


「あ?」


「誤解して、先生信用しなくて……ばか騒ぎした私で…先生いいの…?」





酷いこともたくさん言った。


たくさん先生を拒否した。


たくさん許されないことをした。


そんな私、先生は許してくれるの?




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