君に幸せの唄を奏でよう。
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「ちょっといいか?」
俺は、あいつが友達と話しているのを構わずに話しかけた。
あいつは、“なんで、ここにいるの?!”と、驚いた顔をしていた。
「悪いけど、こいつ借りていいか?」
俺は、こいつの友達に話しかけた。
「…大丈夫ですよ。どうぞ」
こいつ…全然大丈夫っていう顔してねぇーし。しかも、一瞬嫌な顔しやがった。
そんなに、俺があいつに近づくのが嫌なのかよ…。少し腹が立った。
「で、でも、まだ話の途中じゃない」
あいつは、あいつで俺と二人っきりになりたくないと、友達に助けを求めているのがモロバレだった。
あいつ、俺を避けようとしてるな…。
「…それは、また今度聞くよ。今日は、聞きたいことが聞けたしね」
あいつは、友達の言葉を聞き、ショックを受けていた。
「すぐに話は済む。いいか?」
元はと言えば、俺が原因なんだ。今ここで、避けられたら話にならない。
「…大丈夫デース」
完全に棒読みじゃねーか。
「…じゃあ、場所変えるぞ」
俺は何も言わず、場所を変えた。
あいつも何も言わず、俺の後をついてきた。