君に幸せの唄を奏でよう。
俺たちは、離れた場所に来た。
「…花火しながら、話していいか?」
これから話す内容は、話しが重い。俺は、花火で少し紛らせることが出来ると思い、持ってきた。
「へッ?!はい、どうぞ!」
動揺し過ぎだろ…。
俺は心の中でツッコミながら、あいつに線香花火を渡した。
パチパチ………。
「「…………」」
失敗したーー!空気を重くしてしまッた!
余計に話し難(にく)くなった。
なんて、切り出したらいいんだ。
だけど、俺から話さないと何も始まらない。
…そういえば、あいつは俺のことを“橘 奏”って呼んでいるが、俺は一度も呼んだことがない。
あいつの名前は、“高橋 唄”だから---。
「……高橋」
俺は“高橋”と呼んだ。
“高橋”と呼んだが、何故か違和感を感じた。
なんか、しっくりこないなぁ…。