桜ノ籠 -サクラノカゴ-


バタン、

いつものように音をたて、玄関の扉が閉まった。


「…うっ、く……。ふ、え…」

扉が閉まった途端、
こらえていたものが、溢れ、

止まらなく、流れた。


「う、ぇっ…ひっく…。…カズ、兄…」



カズ兄、

カズ兄、
カズ兄、



すき


すき、なの。


すきなんだよ。


どうしたいいかわからないほど、



だいすき




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