桜ノ籠 -サクラノカゴ-
「……大丈夫です。ありがとう、青磁先生」

うまく笑えたかわからないけど、
私は、
精一杯の笑顔を青磁先生に向けた。


「…うん、行こうか」

答えるように、
青磁先生はいつもの優しい微笑を向けてくれた。

それだけで、
安心する。
心強く、感じる。


前へ進む一歩を踏み出す勇気になる。




乾いた道を歩き出すと、
舞う、白いもの。


音も無く、
静かに、

小さな粉雪が降り始めた。





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