桜ノ籠 -サクラノカゴ-


  ♢


待ち続ける車の中で、

ふと、
視線を移した時に視界に入った、



とても、
とても近くに向かい合う青磁先生と沙智さんの姿に、

私は車を飛び出した。




足を踏み入れた場違いな店内の奥から、


「あんな子、青磁には似合わないんだから……。私の方が、
私の方が、もっと青磁をーー」


そう、沙智さんの声が聞こえて、

気がついた時には、
思わず言ってしまった。



「私、青磁先生に似合う人になる様に頑張ります!」






って……。





< 407 / 467 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop