桜ノ籠 -サクラノカゴ-
沙智さんの綺麗な姿と、
場違いな幼過ぎる自分に、
一瞬、ひるんだ。
けど、
止まらなかった。
想いは、
伝えたい想いは、
止まらなかった。
「確かに青磁先生は大人です。
かっこよくて優しくて、私は8歳も下だし、釣り合わないと思います。
でも、頑張って私も素敵な女性になります。
頑張って、優しい人になります。
差のある8年分、
たくさん、たくさん好きと伝えます。
たくさん、たくさん抱きしめます。だから、」
ぐっ、
と掌を握り、
私は流れそうになる涙をこらえる。
泣いちゃダメ!
哀しい事じゃないんだから、
苦しい事じゃないんだから、
これは、
どうしても伝えたい想いなんだからーー