黒の世界

ケータイには何十件もの着信が来ていた。


皆の表情からも、本当に私を心配してくれてたのがわかる。



「ゴウの野郎…鬼神はいつか必ずブッ潰す!」



昔の仲間をどういう思いで奏はそう行ったのだろうか。


…あくまでも、昔だけど。



「どうやって逃げて来たの?」

秀が私に聞く。



「夢羅っていう…同じ学校の人が逃がしてくれたの」



「そいつは鬼神なのか?」


< 248 / 260 >

この作品をシェア

pagetop