約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて



何がどうなってるの?

帰りの車の中、会話はひと言
もなかった。


聞きたい事はいっぱいある。


少なくとも、亮君はわたしより
今の状況をわかっているはず。


でも、今晩は聞けそうになかった。

今にも亮君まで消えて居なく
なって消えてしまいそうな顔を
してたから。


今夜だけはそっと時間が
過ぎるのを待っていたかった。


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