約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
そんなつらい時期にも
忘れられない淡い出来事がひとつ
だけ。


その思い出があったから、
なんとか生きてこれたのかな・・・。




わたしの初恋。


名前も覚えてない。


思い出そうとすると、
モヤがかかったように彼の顔だけが
ぼやけてしまう。


優しく笑ってくれてるような気が
してしまう。



そんな彼との約束。


その約束がわたしを支えてくれた。


胸がざわめいてしまう。


温人の寝顔を横目に顔も名前すら
覚えていない彼に心を乱されてしまう。



こんなにも、動揺してしまうのは
約束のその日がもうそこまで
近づいているから・・・。



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