約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
ひとりの部屋。
虚しくて、寂しくて。
いまさらになって気付いたよ。
温人に守られて生きていくことの
意味に。
ふたりの関係を汚してしまった
わたしだけど。
あなたにすがって、泣いて、
引きとめる権利なんてわたしには
ないけど・・・。
それでもわたしは、あなたを
愛してる。
わたしたちってそんなに簡単に
終われるほどの関係だったのかなぁ。
ねぇ温人?
どこにいるの?
テーブルの上の結婚情報誌が
寂しさを余計に誘う。