恋心
「あぁ、わかってるって。
好きな人だろ?
でも、恵理の恋人決まってるから。」


「はぁー?」


なにわけわかんないこと言ってるの?


「そいつしか俺認めてないから。」


「私の未来の恋人だよ。
なんで徹ちゃんが決めるの?」


「恋人って言うか、結婚相手かな?
生涯を共にすごす人って言うの?
決まってるから。
それ以外ないから。」


「違う人だったらどうするの?」


「痛い。」


急に肩を強く捕まれる。


「命かけて邪魔する。
壊す。
絶対に認めない。」


怖い。


こんな怖い徹ちゃん、見たことない。


顔は笑ってるのに、すごく怖い。


「そ、そんなの、おっおかしいよ、徹ちゃん。」


怖い、声が震える。


「うん、俺おかしいよ。
頭おかしい。
狂ってると自分でも思うことあるし。
悩んださ、こんなのおかしいって。
恵理が誰か好きな人と幸せになること、そんなこと少しでも考えると………。
恵理の幸せを考えると。
無理なんだ恵理。
無理なんだ。」


怖いよ。


怖いのに、なんでそんなに淋しそうに笑ってるの?
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