恋心
「ごめんな、恵理。」


やっと泣き止んだ私を、優しく抱きしめる徹ちゃん。

「あせらないって思って、すぐこれじゃな。
俺ダメだな。」


暗い声。


落ち込んでるのかな。


あせらないって所は、よくわからないけど


「徹ちゃんがダメの事ないよ。」


「だって、嫌だったろ?」


「言ったでしょう。
徹ちゃんにされて嫌だなんて思ったことないって。
ちょっと怖かったけど、それで嫌だなんて思わないよ。」


「そっかー。
そうだよなー。」


あれ?


急に、明るい声。


目の前には、笑顔の徹ちゃん。


なんか、はめられた感じが…。


「じゃキスしよ、えーり。」

またキスされる。


何度も、何度も、髪の毛、おでこ、まぶた、鼻、ほほ、耳、首……唇以外を。


「恵理、さっき言ったことは本気だからな。」


そう言った徹ちゃんは、またキスを始めた。






それから徹ちゃんは、また私の家に遊びに来てくれるようになった。


たくさんの唇以外のキスとともに。
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