恋心
「徹くん。」
お母さんが救急車からおりてくる。
なんで。
なんでおりてくるの?
なんで救急車は病院へ行かないの?
早く。
早く助けて。
「おばさん、助けてくれ。
母さんが、母さんが。」
そして、お母さんは頭をゆっくり横にふった。
「ごめんね、徹くん。」
「うそだ、うそだ。
おばさん、助けてくれよ。
おばさん医者だろ。
医者なら助けろよ。」
徹ちゃんがお母さんにすがりつく。
「頼むよ。
頼むから、助けてくれよ。
頼むから、母さんを。
おばさん。」
「おばさんも助けたかった。」
お母さんのその一言で、徹ちゃんが崩れ落ちる。
「母さん、母さん、母さん、あー。」
「徹くん、お母さんとこ行こうね。」
お母さんが徹ちゃんを支えながら歩く。
「恵理もおいで。」
私はフラフラとついて歩いた。
「顔は綺麗なままよ。」
お母さんの言う通り、泥で汚れてはいるけど、寝てるみたいに綺麗な顔だった。
体は、毛布がかかりわからなかったが、お母さんが、『顔は』と言ったのだから、体は……。
お母さんが救急車からおりてくる。
なんで。
なんでおりてくるの?
なんで救急車は病院へ行かないの?
早く。
早く助けて。
「おばさん、助けてくれ。
母さんが、母さんが。」
そして、お母さんは頭をゆっくり横にふった。
「ごめんね、徹くん。」
「うそだ、うそだ。
おばさん、助けてくれよ。
おばさん医者だろ。
医者なら助けろよ。」
徹ちゃんがお母さんにすがりつく。
「頼むよ。
頼むから、助けてくれよ。
頼むから、母さんを。
おばさん。」
「おばさんも助けたかった。」
お母さんのその一言で、徹ちゃんが崩れ落ちる。
「母さん、母さん、母さん、あー。」
「徹くん、お母さんとこ行こうね。」
お母さんが徹ちゃんを支えながら歩く。
「恵理もおいで。」
私はフラフラとついて歩いた。
「顔は綺麗なままよ。」
お母さんの言う通り、泥で汚れてはいるけど、寝てるみたいに綺麗な顔だった。
体は、毛布がかかりわからなかったが、お母さんが、『顔は』と言ったのだから、体は……。