幸せという病気

例えば、小さな本に出逢う事。


例えば、涙する音楽に出逢う事。


気付かぬうちに、今もその線は、結合を完了している。


そしてまた、ある所では、結合されないようにすり抜けている。





その出逢いを大切に・・・。





それが、唯一の人生へのプレゼントなのかも知れない・・・。




『幸せになると死んでしまう』




この世界は、とある何処かで一つ、細く、頼りないその線が切れてしまった世界なのかも知れない。

自分勝手で、裏切りばかりの人間が、他人の心の壁を切り、己の利益ばかりを増やそうと、繰り返している内に・・・。

それでも、今にも千切れそうに繋がっているこの何本かの線を、もう誰もが切らないように・・・。

その願いは、神様では無く、いつかの幼かった自分からのサインである。

そして蝶が、どこからともなく現れ、タイムマシーンに乗って今日の空を飛び、儚く、精一杯にその願いを届けているようだった・・・。
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