幸せという病気
次の日の夜・・・。
竜司に電話が入る。
「なんだ?どうした?」
「お前、詩織ちゃんの事なんとも思ってないって言ったよな」
「あぁ」
「見ちまったんだよ昨日」
「見たって何を」
「・・・裏切りやがって」
「何言ってんの?おまえ」
同じ頃、詩織は夜道を歩いていた。
背後に人気を感じた詩織は、不安を感じ、友達に電話を掛ける。
「なんか・・・誰かにつけられてる気がする・・・」
「え?詩織、今どこ歩いてるの?」
「今・・・家に帰る途中・・・」
「一人?」
「・・・」
「ねぇ・・・詩織!?もしもしッ!?」
そして電話が切れた・・・。
一方、男は電話口で竜司を怒鳴りつける。
「竜司・・・てめぇ昨日、詩織ちゃんと抱き合ってただろーが!!」
「おい、聞けって、あれは・・・」
「話あるからうち来い」
「今からか?」
「待ってるからな・・・」
六人の男に背後から襲われた詩織は、近くの公園に連れていかれた。
「可愛いじゃねぇか詩織ちゃんって!!」
「やめて!!」
そして人影の無い、暗い公園の片隅で倒され、羽交い絞めにされる。
「竜司にゃ勿体ねぇよな」
「放して!!」
「まぁ、その竜司も今頃どーなってるかわかんねぇけどよぉ・・・」
なんで・・・
わけがわかんないよ・・・
竜司君・・・助けて・・・。