幸せという病気
そして竜司は、呼び出された家に向かっていた。
途中、背中を押され、暗い路地裏で八人の集団に囲まれる。
「遅ぇからわざわざ来てやったわ竜司・・・」
「・・・てめぇ・・・何のつもりだよ」
「イキがってんじゃねぇぞ・・・」
「はぁ・・・おめぇよー・・・たかだか女の事でバカじゃねぇのか」
「なんだこらぁ!!ふざけんじゃねぇぞ!!」
いきなり男に殴られた竜司は、フェンスにもたれ掛かる。
「可愛い詩織ちゃんも今頃犯されてっかなぁ」
男は笑いながら竜司を殴り続ける。
「・・・何言ってんだてめぇ・・・シンナーでおかしくなったか・・・」
「おかしくねぇよ・・・もういらねぇあんな女・・・・」
「・・・おい・・・詩織に何した・・・」
「てめぇはてめぇの心配したらどーだぁ?」
「何したぁ!!」
「ハハハハッ!!何したじゃねぇよ、たった今ヤられてんだよバーカぁ!!」
「詩織は関係ねぇだろぉ!!」
「だぁーから自分の心配したらどうなんだカッコつけがぁ!!」
そして詩織は・・・。
「やめて・・・」
「抵抗すんなぁ!!」
詩織は男に乗りかかられ、頬を殴られる。
竜司君・・・。
お願い・・・。
助けて・・・。
その時―――。