幸せという病気



「おい。やめとけクソガキ」









グレーのスーツの男が詩織に乗りかかる男の髪の毛をつかんだ。




「なんだてめぇ・・・どっから来た・・・」



「もっと強い門番付けとくんだな」









竜司君・・・?









詩織からはスーツの男の顔が見えない。





「誰だてめぇ!!邪魔すんな!!」




そしてスーツの男は、背後から殴りかかってくる男をたった一発で気絶させる。




そこにもう一人、茶髪の男が現れ、スーツの男に話し掛けた。










「何してんだ?弘樹」










茶髪の男はそう名前を呼ぶと、辺りを見渡し呟いた。









「なんだこりゃ」




「クソガキ殴ってんだよ」




「へぇ~」








「加勢しろよ、武」






「仕方ねぇなぁ。来いよクソガキ共」







その言葉で、残りの五人が罵声を発しながら突然現れた二人の男に一斉に殴りかかった。





そして竜司はその頃、八人の集団に殴られ続ける。




「どーしたんだこらぁ!!さっきの元気はどこ行った竜司ぃ!!」

「・・・てめぇら・・・恥ずかしくねぇのか・・・」

「あぁ?」

「一人やんのに・・・八人も揃いやがって・・・げほっ・・・」

「ごちゃごちゃうっせぇーんだよ!!」

「・・・げほっ・・・バカばっかり揃いやがってよぉ・・・」

「バカはてめぇだろぉ!!」



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