幸せという病気
時間が再度動き始めたかのようにやたらとその部屋の空気が澄み渡り、外では桜がゆらゆらと舞っている。
「遥・・・おいっ・・・遥!?」
「遥ちゃん!!頑張れ!!!・・・花見するんだろ!?」
「・・・先生・・・」
「お兄さんも呼んで・・・みんなで花見するんだろ!?・・・・ハァ・・・ハァ・・・だから戻って来い!!!」
担当医は、そう叫びながら心電図を確認する。
ピッ
それは・・・気のせいでは無かった――。
《お兄ちゃんのバカ・・・》
「・・・先生・・・心臓が・・・」
「おい・・・遥・・・」
「・・・心臓が・・・動き始めました・・・・」