幸せという病気
「I・T?・・・・事業かなんか?」
そう言い、竜司が不思議がる。
と、遥は冷静に切り替した。
「I・Tってお兄ちゃんのイニシャルだよね?」
「あーっ!!そうか・・・でも勝手に・・・まぁいいやっ!よしっ!開けてみよぉ」
そしてクリックすると、音楽ソフトが起動され・・・。
「・・・・・すごーい・・・・・」
「武さん・・・こいつも力作じゃないっすかぁ・・・」
打ち込みで作られた綺麗なバラードが流れてきた――。
「・・・武さんが死んだ日、代わりに俺、ライオード行けなかったじゃんね・・・?まだ・・・話聞いてくれるかなぁ・・・」
竜司が遥に伺う。
「・・・まぁ、本人は昨日亡くなりましたなんて言えないしさ・・・行けなかったのも仕方無いよ・・・試しに明日持って行ってみれば?」
「そうだな」
そして、遥は手紙を開ける事にした。
「・・・やっと貰えた・・・」
その手紙は、幼い頃に武が書いたものだった。
「遥。これって武さんがいつ頃書いたやつ?」
「子供の時・・・」
「なんでこんなに漢字知ってんだろ。しかも最初の方は平仮名ばっかなのに」
「こんなにたくさん書いてあったんだ・・・」
遥は手紙を読むと、涙がポロポロと零れた。