幸せという病気


「・・・そして大事に、大切に思えて・・・その後、愛おしくなった・・・・・だから嫉妬もした・・・不安にもなった・・・そんなある時・・・辛くて逃げようって思った・・・でも、そんな私に勇気をくれたのは・・・この子と・・・それでも愛してくれた武だったの・・・だから私は大きな愛で、武に自分を変えてもらった気がする・・・まぁ、あの人がホントは・・・一番子供みたいだったけどねっ・・・」






「・・・すみれさん・・・」






「今日はホントに・・・素敵な結婚式をありがとぉ。遥ちゃんっ」








そしてすみれはもう一度、遥に礼を言った。



やがて無事に式は終わり、竜司は遥達の家で暮らし始め、すみれのお腹もだんだんと大きくなった。








やがて季節は冬を迎える。




その日、外では小さな粉雪が舞っていた。







「ハァ、ハァ・・・遥!!・・・赤ちゃんは!?産まれたか!?」










「・・・ん~ん・・・まだ・・・」













病院の待合室。









「すみれさんの出産予定日・・・まだだよな・・・?」










遥から、すみれの子供が産まれそうだという知らせを聞き、急いで病院へやってきた竜司は、頭に被った雪をはらいながら遥の隣に座る。
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