幸せという病気
それを聞き、遥が香樹に伺う。
「・・・香樹・・・?お兄ちゃんもって・・・?」
「お兄ちゃんがね?さっき夢に出てきて・・・それですみれ先生にそう伝えてくれって・・・」
「・・・お兄ちゃんが・・・夢に・・・?」
「うんっ!!お兄ちゃんと一緒にすみれ先生と赤ちゃんを応援しようなって・・・」
その時。
「そっか・・・赤ちゃん、なかなか出てこなかったのは・・・」
ついに病室から、泣き声が聞こえた―――。
「お父さんの願いを聞くのを・・・ずっとお母さんのお腹の中で待ってたんだね・・・」
「・・・産まれた・・・」
竜司がそう言うと、遥は涙を流し、倒れそうな香樹を抱きかかえ「ありがとう」を繰り返す。
すると咳き込みながら・・・香樹が耳元で遥に話し掛ける。