龍の女神となるべき姫【上】
……本当に、ありがとね。
でも、まだ話すわけにはいかない。
あのことは、蝶凛の幹部しか真相を知らないから。
「着いたぞ」
いろいろ考えてるうちに着いたみたい。
おかげで全く道順覚えてない……。
―――ブオォォォン
「もう、ひどいじゃん、悠基!!
知らない間に亜美を連れていっちゃってるし」
「ほんまによ。
気づいたら男3人しかおらんし焦ったわ」
悠基が安全運転してくれたおかげて、3人はすぐ追いついたみたい。
「僕が2人を止めなかったら、あのままずっと続けていましたよね?」
「「す、すみませんっ」」
「ま、いいでしょう。
おかげでその間に、いい情報を掴めましたから」
く、黒いです智サン……。