龍の女神となるべき姫【上】
―――ガラガラガラ
「「「こんちは!!」」」
「あぁ」
倉庫に入った途端、あちこちで挨拶が飛び交う。
あ、私を見て、下っぱ君たちがびっくりしてる。
そりゃ、見知らぬ女が自分たちの幹部に囲まれてるのを見たら、驚くよね。
「「「こんちは!!」」」
『!?』
……私もびっくりした。
まさか私にも挨拶してくれるなんて。
めっちゃいい子たちじゃん。
『こんにちは』
嬉しくて、笑顔がこぼれてくる。
「「「~~~っ!!」」」
「ちっ……上行くぞ」
?
あれ、何だか悠基、
『機嫌悪い?』
「気のせいだ、ばーか」
『ばっ……』
何なのよこいつは!!
「「「「「「……」」」」」」
下っぱ君たちはポカーンとしてるし。