龍の女神となるべき姫【上】
「さて。
みなさん揃ったので報告ですが……。
亜美ちゃんの存在が他の族にばれました」
みんなの顔つきが一瞬で変わった。
やっぱ幹部なんだなぁ。
自分のことを言われているにも関わらず、呑気でいた私……。
「ちっ。予定変更だ。
亜美、お前銀姫になれ」
『へっ!?』
銀姫……?
何それ?
「そうですね。
その方が守りやすいですし」
「うん。亜美なら大歓迎だよ」
「よっしゃ!!全力で守ったるなぁ」
「じゃ、早速下の奴らに報告だ」
『ちょ、ちょっと待ってよ!!
銀姫って何?』