恋をしてしまった。
「え〜っ!!
あの遥魅が恋した〜?」
「しっ!声が大きいよ〜。」
「ごめん、ごめん。
だってびっくりしちゃった。」
只今潤羅と雑談中☆
「今までまともに恋してない
遥魅が恋っ!?
ありえない!」
潤羅がびっくりするのも
おかしくない。
私はそれなりの人数と
付き合ってきたが
どれも3ヶ月と続かなかった。ちゃんと言えば、
本気の恋をしたことがない。
「で?どんな人なの?」
「バスケ部の安井圭介先輩。」
「あ〜。知ってるよ!
女子に人気だよねっ。
たしか、A組の優子も
好きだよ。安井先輩。」
早くもライバル出現かよっ。
A組の優子か〜。
何気に仲良いんだよね。
でも、恋バナとかする関係
じゃないから好きな人なんて
聞いたことなかったな。
「まあ、遥魅なら
大丈夫だよっ!
可愛いしねっ。」
「ふふっ、ありがとう。」
もう私の頭は安井先輩で
いっぱいだった。
部活の時間が楽しみで
しょうがなかった。