妖魔04~聖域~
しかし、真実に辿り着かない限り、憶測でしかない。

大規模な能力の発動。

大昔の妖魔に聞くのが一番早い。

千鶴が裏世界から、出てくる。

「私、何も、知らない」

事実を知った事で、震えている。

俺は千鶴から眼鏡を受け取った。

「知らないのも無理はない」

「どういう、事、なんですか?」

「俺も把握は出来てない」

隠されていたのは事実。

「まだ用事がある」

事実を飲み込めていない千鶴から離れていく。

「あの」

「何だ?」

「ありがとう、ございました」

考える事が多いのか。

千鶴は立ち止まったまま、動こうとはしなかった。

外は夕暮れが沈みかけている。

「どこを当たるか」

周辺の事はよく解らない。

誰かに聞こうにも、保守派の者の手はあまり借りたくはない。

だからといって、同じ改革派である秋野に借りるのも危険だ。

「愛しの刃。私に黙って何をしていたか、二文字以内で答えるのだ」

「黙れ」

神出鬼没の燕にムーンサルトプレスを与え、俺は考える。
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