妖魔04~聖域~
燕に頼る物は何一つない。

「お前は少女が好きだったのか。仕方がない。今日からお前の事をお兄ちゃんと呼んでやろう」

技の最中で、俺から写真を奪ったのか。

燕は写真を熱心に見ている。

「返せ」

近づこうとすると、写真を懐にしまう。

「いや!止めて!お兄ちゃん!今日は危険日なの!」

胸倉を掴み、頭突きで沈めて写真を奪取する。

「あー、面倒くせえ」

どこにいるのか。

余計な邪魔のせいで、やる気が殺がれていく。

「私は少女を知っているぞ」

首の体操をしながら、立ち上がってくる。

「嘘をつくな」

「何を言っている!お前を好きな私が嘘をつくとでも思っているのか!」

「その言葉も嘘にしか聞こえん」

「少女のメイドに唐揚げを食べさせて貰ったというのに、お前が食えないというのは残念だ」

本当に嘘だと切り捨ててもいいものか。

「私のケツの下に顔を置いたら、教えてやるぞ」

「拒絶する!」

ジャーマンスープレックスで投げて固めて、燕から遠ざかる。

しかし、燕は後ろをついてきている。

「しつこいな」

「私はお前が好きだからな」
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