妖魔04~聖域~
「葉桜丞の事だ」

「ほう、丞ちゃんの事をな」

龍姫はどこまで話すのか。

「何故、丞ちゃんの事を知りたい?」

「事情がある」

「そなた、今にも殺しをしそうな顔をしておるのう」

龍姫は笑っている。

俺の事を見透かしているかのようだ。

「話を逸らすな」

「そなたも、ワラワの質問にはハッキリと答えておらぬ」

「事情は事情だ」

「そなたのフィアンセは手が焼けるのう」

「子供のようなお茶目さを含んだ刃が好きなんだ」

親指を立てているが、スルーしておく。

「良い女子に惚れられたの」

「言うのか、言わないのか、どっちだ」

無礼を働いているのか、隣の長身の女で殺気立っている。

「構わぬ」

今の言葉は誰に対して言ったものか。

「改革派の代表者も、解り易くなったものじゃ」

「何?」

「気にするでない。葉桜丞の何が聞きたいのじゃ?」

「教えるのか」

「今の丞ちゃんは、そなたに負けぬ」

どこから沸いてくる自信なのか。
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