妖魔04~聖域~
「奴の記憶が存在しない理由は?」

「能力の副作用のせいじゃな」

「能力とは?」

「時間を元に戻したのじゃ」

やはり、強大な能力の影響か。

「それを作動したのが葉桜丞か」

「ワラワも、使用するまでは副作用がどのような物かは、気付かんかったがのう」

葉桜丞は、故意に記憶を消したわけではない。

「しかし、よく調べたのう。ここに辿り着いたのも、運を持っているといってもいいかのう」

素直に感心しているが、どうでもいい事だ。

「聞きたい事は、それだけか?」

「葉桜丞の目的は何だ?」

「争いを止める事かのう」

改革派、保守派、退魔師がいる世界の戦いか。

「テロ行為だな」

「大きな組織に対するという面に関しては、そうなるじゃろう」

「そんな理由か、下らん」

「今の顔が変化する様が楽しみじゃなあ」

いつの間にか、侍女が唐揚げを持ってきていた。

隣では燕が、唐揚げを突付いていた。

「そなたもどうじゃ。紅玉の唐揚げは絶品じゃぞ」

「いらん。それよりも、葉桜丞はどこに向った」

「天国の島よ」

刹那、転送されてきたのは秋野だった。
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