妖魔04~聖域~
「天国の島で妖魔の捕縛。敵が現れた際、戦闘を許可するわ」

今の命令ならば、俺向きだが。

「何者だ?」

「氏名はマリア=マティー。能力は他者の能力を封殺」

先日闘った退魔師の女と同じか。

「戦闘能力は高いのか?」

「妖魔並の力はあるけれど、本人は戦いを好まないし、格闘術には長けていない」

「何故、そこまで知っている?」

まるで、知り合いのようだ。

「命令はしたわ。これ以上の質問は受け付けない」

「天国の島はどこにある?」

「それには答えてあげる」

俺は秋野から天国の島の位置を聞き出した。

場所的には遠くはない。

「夢島さんも行ってみる?」

秋野がとんでもない事を言い始めた。

「何を言っている。こいつは保守派だ。共に行動する事はありえない」

「何を言っている。私はフィアンセだ。共に行動しない事はありえない」

「保守派としてのやるべき事をしろ」

「まあ、待て。私はお前とイチャイチャしたくてたまらないんだ」

「待つ必要のない事を喋るな!」

二段蹴りで燕を背後に飛ばして、俺は秋野に背を向けた。

「行くぞ」

「まあ、待つのじゃ」

龍姫が俺を呼び止める。
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