PRINCESS story
「姫、まだお休みになっていて下さい」
部屋を飛び出そうとする私を翔子さんが止める。
「今、行かないといけないんです!」
「どちらへ?」
「奏斗のところに」
「しかし、王子から姫を部屋から出さないよう申し付けられております」
「えっ?」
「王子が、自分が戻って来るまでは、姫を部屋から出すなと」
奏斗…
そんなことを翔子さんに頼んで、1人で王様のところに行ったの?
やっぱり、私に言わないで王子の座を降りるつもりなんだ…
「翔子さん、お願いです。
今行かないと、私、一生後悔する…」
「しかし、姫…」
「奏斗は王子の座を降りる気です。
私にしか、止められません」