それでもおまえらは、俺を合コンに誘うのか?
「ほぅかぁ。寺原の他にもそげなやつおるんか?」

「そりゃあ103人も部員がいればね。四分の一ぐらいはそういうやつらだよ」

 多い。ライバルはここでも、多い。

「遅巻きながら、寺原氏政。どう呼んでも構わないけど、ウジだけは止めてほしい。これからよろしく」

 レガース装着と同時に立ち上がった氏政は、自己紹介をし、ハイタッチを求めた。

「よろしく。最悪でも再来年、わしらでバッテリー組たいもんじゃのう」

 返しながら和俊もパチンと挙げられた右手に右手を合わせる。









 氏政のレガース装着終了を受け、和俊はマウンドへと戻っていく。名門校から突然転校してきたライバルの投球に、周りからのチラ見視線が密集。

「視線が痛いのう……」

 ぼやきながらワインドアップモーションを起こす。

 掲げられた腕を下ろしながら、右脚を高くあげる。

「左オーバーハンドか……」

 稲葉が呟く。

 上げた右脚を、前へとスライドさせながら、身体を低く沈めていく。

 右脚を地に付けると同時に、腰を回し始める。

「やれやれ、高校生に有りがちな、典型的な上体投げだねえ……。これじゃあ力が乗る訳がない」
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