それでもおまえらは、俺を合コンに誘うのか?
【全てをパーフェクトに熟したご褒美、それは、魔球ジャイロボール】
ジャイロボール。それは今でこそ球種の一つとして認知されているが、和俊が高校生だった頃には、全く認知されていない未知の球種だったのである。
【魔球】。この言葉にただならぬ興味を覚えた和俊は、本を最終章から読もうと企ててしまった。
だが、途中で思い止まる。
気付いたのだ。これを投げるには複数の必要条件があり、それらをパーフェクトに満たさなければならないのだということに。
そして、最終章に至るまでの長いスペースで、それらの条件を事細かく説明しているのだということに。
そうとなれば、煩わしい限りだが始めから目を通していかなければならない。
和俊は最初から読み始める。