それでもおまえらは、俺を合コンに誘うのか?
「永富ぃ!」

 声をかけられて反応したのは、いつぞや特大レフトフライを垂直飛びキャッチした細身、長身の部員だった。

「ほーい!」

 気の抜けた返事をしながらも全速力で駆けてくるあたりは、さすがに高校球児である。

「えーと、なんでっしゃろ?」

 どうやら永富、関西人のようだ。

「打席に入ってくれるかな。勿論打っても構わないから」

「はいよー」

 永富は、バットを取りに行った。

 その間に氏政はマウンドに向かう。

「カズさ、何投げれるんだよ?」

「ストレートと、ファストボール系」

「だけ?」

「……、……、だけ……」

 速い球しか持っていないとの告白を受けた氏政は、

「あいつ、速い球好きなんだよなぁ……」

 とぼやき、

「悪い、組み立て君に任すわ。サイン決めとこ」

と、和俊に仕事を丸投げした。

「何しとんねん、早よしてやぁ」

 ここで永富からの催促がくる。どうやら準備が整ったようだ。

「サイン決めとんじゃ! もうちぃと待ってやぁ!」








「じゃあ、よろしく頼むよカズ」

 サインも決まり、二人が別れる。

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