【真白視点】


祠の外に気配を感じ、確かめようと戸を開けると…そこには才蔵と瓜二つの翡翠と同じ瞳の若い男が1人。

本当に懐かしくて泣いてしまった。
ポロリポロリと涙が零れ落ち…いくら才蔵と瓜二つとは言え、見ず知らずの彼き近づき…抱き締めてしまった。

『ふぇっうぅぅっ~ひっく…ひっく(泣)』

なのに彼は見ず知らずの私を抱き締め返し、優しく背をさすってくれた。
そんな彼の優しさに涙がせきを壊したように溢れ出てきた。


私は泣き疲れて彼の腕の中で眠ってしまった。


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