時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】





瑠『分かってんだ。両親も一杯一杯だって。
どうしようもない怒りの矛先を向けたのがその男に似た私だったんだ、って。』



土「ああ。」





瑠『2人共、あれでも頑張ってたの知ってるから、私、別に恨んでないし。』



土「ああ。」






瑠『ただ……。』



瑠偉は土方の着物をギュッと握る。







瑠『ただ一言、"あなたを産んで良かった"って、私の存在を認めて欲しかった。』





土「…ああ。」








瑠偉は泣きそうになるのを歯を食いしばって堪える。





それが分かった土方は





土「泣け。言ったろ。すべて受け止めるから、ってよ。」



そう言って
瑠偉を抱きしめていた腕で
瑠偉の背中をポンポンと叩く。









それをキッカケに瑠偉は声を出さずに泣き出した。








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