時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
ーーー…歴史を変えることは世の理に反する。
それでも、それでも変えたい。
………でも、
瑠『変えたら、私のワガママで、私の時代の人に影響が出るんだ。
だから、……どうしたら良いか分からない。』
私が頭を抱えると、
土「………悪かったな。いらんこと聞いて。」
土方が、私の頭に手をポンと置き、謝った。
土「お前の好きにして良い。あまり考えるな。
お前は弱音吐くより少し毒を吐くくらいで丁度いいんだからよ。」
もう少し、ましな慰め方はないのか。と思うが
これが土方だ。
不器用なんだろうな。
そう思うとつい笑いが出た。
私が笑ったから気恥ずかしくなったのか、土方は机の上の湯のみを手にして
お茶を、飲んだ。
土「ぶっ…!ゴホッ!」
また咳き込んだ。
どうやら、動揺して
わさび入りということを忘れていたらしい。
瑠『この場面で………バカだろ。』
土「うっ、うるせーっ!」