時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
瑠『皆さんお疲れさま。』
瑠偉はうずくまっている沖田は放っておいて、みんなに言った。
永「いやー。総司のせいで甘味屋に行きまくって休憩しまくったから。
そこまで疲れてないよー。」
瑠『あっそ。』
だから?って感じ。
永「あははー。つれないね、瑠偉。まあ愛故だよね。」
瑠『違います。』
すると、出迎えにきていた原田が二人の傍に近寄った。
原「瑠偉は俺の方が好きなんだよな!」
瑠『あり得ない。
日本が海に沈もうが、地球が崩壊しようが、宇宙がなくなろうがあり得ない。
てか、嫌だ。まじムリです。気持ち悪い、気色悪い、吐き気がする。うわもう原田さんから“好き”という単語を聞きたくない。』
原「そこまで拒否するぅう!?」
瑠偉のあり得ないくらいの否定の仕方に、衝撃を受けた原田。
ズーン、と暗いオーラをまとって隅に行き、座り込んで“の”の字を書いている。
瑠『うわ…。元気だけが取り柄のくせに、それすら無くなったし。』
永「まあまあ。許してあげなよ。アイツ今がんばってるじゃん。」
瑠『ごめん。……どこが?』
地面に“の”の字を書いていじけるのは、そんなに頑張っていると言えるだろうか?