迷姫−戦国時代




「では琵琶の音色を貴方様に捧げます」




狛津は少し間をおいて、美羽に続く様にして歌ったのであった






彼の歌により周囲はまた狛津へと集まったのだが少なからずこの変化に気づいた者がいたのであった






美羽は先程の己の行動に驚愕していた

演奏が続く中、終盤に近付いていく時何処からか先程とは別の声が小さく囁いてきたのであった






−−−「私は心を表す舞をしましょう」

「今宵も全ての者が貴方様の為に捧げます。
そして広いお心で我等を見守ってくださいまし。

この宴は、無くす事のない貴方様への愛。
さあ、終わる事のない宴を始めましょう」

−−−




「・・・っ」



いけない、この言葉を言っては。身体中から拒絶をしているであろうか唇が小刻みに震えたのであった






だがその反面それを拒み続けていた



「・・・っは、わ、私は心を表す、舞をしましょ・・う」


っ−−−・・・



美羽の歌と共に演奏は終わり狛津は立ち上がった





「今宵も全ての者が貴方様の為に捧げます。
そして広いお心で我等を見守ってくださいまし。

この宴は、無くす事のない貴方様への愛。
この歌は、我等が守っていきます。貴方様の名を受け継いだこの私がこの先も・・・誓います」






暫くの間を置き、一斉に歓声が沸き起こったのであった






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