迷姫−戦国時代
「やはり国一の琵琶師は狛津しかいないな」
「一時期はどうなるかと。だがやはりあやつの腕は素晴らしいな」
「まだ聞きたいわ」


琵琶の演奏は終わったものの、宴は先程の狛津の演奏の話題で持ちきりであった


一向に去っていく見込みが無さそうなので朝波は二人の方へと振り向いた


「二人とも、これからどうする?」

「明明後日頃には国を出るため旅支度をしなくてはいけないので帰った方がいいのでは」


「そうで「そこの娘さん、待たれよ」



呼び止められ声のかけられた方へ見れば、数時間前に見かけた老人・・・この国の当主である男であった




もしかしたら先程の”歌”で身元がバレてしまったのでは。

「・・・私に、何か御用でもございましょうか?」

「立ち話はなんじゃ、三人とも着いてまいれ」

美羽は朝波を伺えば大丈夫だろう、と固定で頷かれ着いていく事にしたのであった




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