迷姫−戦国時代

「血をだと?何を言ってるのだ?」

私のこの言葉に多少は驚いた様子だけれど、生憎私には時間がないの








もう説明する体力も気力もないのよ私は。そこは自分で調べておきなさいよ











もう動けない身体の筈なのに、火事場の馬鹿力かしら。私は起き上がり彼女の胸ぐらを掴んだ










−−−−−私の血を、あげる


弱まった貴女の為に、








下唇が切れた唇を舌でなぞりながら彼女の唇へと急接近した私はそのまま押し当てたのだ。所謂接吻と言われるのをね









貴女にあげるわ






あの戦でただ一人生き残った私の血と混ざった・・・













私の、力を・・・・!








ゴプッ


「!!」


それと同時に私は舌を噛みそこから流れた大量の血を彼女の口の中へと、流し込んでやった




力なく倒れる私に、一瞬だが彼女の瞳と合わさった様な気がしてひと睨みした





−−−のみなさい    と、







そしてゴクリと飲まれた音が聞こえたと同時に私は意識を手放したのであった























結局、私がこうなったのは、因果応報かしら






あの娘にも謝りたかったわ





あの娘もあの国と戦った我が国と同じように立派な志を持った少女を・・・













確か誠の名は・・・、


桜美 美羽、さん








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