迷姫−戦国時代
昔から戦闘はいつ起きるか分からないから、常に用心しろと言われていた





だが、口の中に充満する鉄の味の状況に訳が分からなかった





だが瞬時に理解した。私は血を飲まされたのだ。彼女に・・・





当事者を見ればもう亡き人となっていることに気付くと同時に身体中が熱くなってきた






あの時彼女は私に、血をあげると言った





そう、確かに言ったのだ





彼女の言葉が異様に引っ掛かる中、唇に付着した血を拭おうと擦った











−−−・・・・・・れ・・・いで・・

−−−−リーン


「!?」

鈴の音と共に僅かだが、懐かしい声がした事に私は周囲を見渡した


だがそれは間違いであり、辺りは静かであった





「いるはずが、ない」






そう言い聞かせるように私は濡れた手で顔を隠した





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