あたしの仮旦那は兄貴の親友
「今回は花音が行くんだ
だから特別なんだ」

「木下さんが?
どうしてそれが特別になるんだ?」

「まだわからないのか?」

「いいか、麗華は花音を苛めたくて
このパーティに呼んでいるんだ!
あたしが行かなくてどうする」

「木下さんと果恋ちゃんと一緒に行くの?」

「ち、が、う
花音は兄貴と一緒に行く
麗華のパーティルールは知ってるだろ?
男と同伴じゃなきゃだめなんだ」

「じゃあ、果恋は誰と行くの?」

「あ…そっか
考えてなかった」

あたしはベッドに腰を落とすと
花音の相手ばかり気にしてて

自分の相手を見つけ忘れていた

そうか
麗華は花音とあたしの同伴者を見て
難癖をつけたいだけなんだ

ぬかったなあ…

自分の相手を忘れてたよ

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