銭コ乗せ

草むら

―ピーン―


―パシッ―



―ピーン―



―パシッ―




―ピーン…―




―パシッ……―


「くそっ、アイツら…」

俺はまた、五日前のあの時のことを思い出していた。屋敷を出た次の日、俺は用心して近くの公園に袋を持っていった。周りを確認し、子供の野球を見ているうちに、俺はついついニヤニヤしちまった。こんな場所で、襲われる心配はない。

一般人はいた方が有利だ。

そんなことで安心しきっていた俺は


とことん甘かった。

「クソッ…クソックソッ!!」
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