《短編》一夜の想い
何も話さずそのままで居た。


『寒くなってきたね。車戻ろう。』

信ちゃんから口を開いた。

車に戻りシートの倒れてる後部座席にふたりで寝転んだ。

そして沈黙を破ったのはまた信ちゃんだった。

『俺さぁ、綾のこと本当に好きなんだぁ』


知ってるよ。

だってずーっと見てきたんだから。

私は何も言わず信ちゃんの話を聞いていた。
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