桜の季節
「かき氷のイチゴ、おいし~~!」
ゆかたで、ちょっと動きにくいけど、私は、はしゃいでた。
「俺のレモンの方が、うめぇよ!」
「イチゴの方がおいしいっ!ほら、食べてみて?」
私は、つい、イチゴをのせたストローを、直樹の前に差し出した。
恥ずかしい……。
やっちゃった…。
「ん。………イチゴも、うめぇな。でも、レモンの方が勝ちだな。」
私は、ドキドキしながら、言った。
「あ、あっそ。」
直樹から目をそらす。
私の異変に気付いたのか、顔を覗き込む。
「…茜?顔赤くねぇか?…あっ、今さっきのが、恥ずかしかったとか?」
笑いながら私に言ってくる。
「し、知らないっ!」
あ~…また出たよ。
強がってる自分。
心の中でつぶやいた。
「機嫌なおせよ。な!?あっ、焼きとうもろこし買ってきてやるよ。すげぇうめぇから!ここで待ってろよ。」
そう言って、直樹は、焼きとうもろこしを買いに行った。