初恋の向こう側
日曜の午後、部活帰りのオサに呼びだされファミレスに来ていた。
そこにはオサだけじゃなく、愛莉とそれからヒロもいて。
クラス替えで同じクラスになったヒロと愛莉は、いつの間にか連むような仲になっていた。
サバサバ系の性格の二人だから、気があうのも納得できる。
「そういやアズマ。今年の球技大会、サッカーに出るんだって?」
オサが尋ねてきた。俺が反応する前に顔を上げたのはヒロだ。
「出るよ」
当たり前のように答えると、愛莉が言った。
「大丈夫なの?」