蝉恋

「誰を待っているの?あなたの恋人?」

「わからないけど待つんだその人が現れるまで」

彼は人を待っていると言った

「なぜあなたはその人を探さないでここで唄をうたっているの?」

「僕はその人が誰かわからないんだ、だから唄を歌っているんだよその人が僕を見つけてくれるまで、でもそれも今日で終わりなんだ」

「なぜ?」

そう聞くと彼は突然私に抱きついてきた

私は驚いた、けど嬉しかった

そっと自分の手を彼の背中にまわして抱きしめた

そうすると彼が何か耳元で囁いた

「俺死ぬんだもう」

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