LOVE ♥LOVE♥LOVE   俺様幼なじみが旦那さま!?

 「彼方ーーー!!!!」

でも、でもわたしは、ありった
けの声を張り上げて彼方を呼ん
だんだ。

その声は、彼方に届いたんだよ
ね。


 「心和!!!」

彼方の声が聞こえて、わたしは
身体の力が抜けたんだ。

それからの事は、あまり憶えて
なくて。

気がついたら、家のベットの上
にいた。

 「彼方、わたし・・・。」

わたしは、自分の体を抱きしめた。
震えが止まらなかった。

何もなかったんだよね。

何も・・・。

自分の体に問いかける。


 「心和、もう大丈夫だから。」

彼方が震える身体を抱きしめてくれる。

暖かくて、安心して。
そして、溢れてくる涙を止める
事が出来なくて。


 「彼方~怖かったよー。」

わたしは彼方の胸で思いっきり
泣いたんだ。








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